「コップの中の水は(       )」--ドラゴン桜より

「人の性格は変えられなくても、考え方は変えることができる」

人と仲良くなっていろいろな話をしていると、いろいろな相談や悩み事を打ち明けられるときがあります。そのような時は、相談してくる本人は落ち込んでいる時が多いです。 
落ち込んでいるといってもその人の本来の気質が、ポジティブかネガティブなのかで励ましの言葉やアドバイスも変わって来ます。 
そんなときに私がよくその相談者に聞くことは、「あなたは今、自分がいつもの普通の状態に対して数字で表すとどれくらい?」と聞いてみることにしています。

さて「ドラゴン桜」です。 「ドラゴン桜」は週間モーニング連載中の受験漫画です。 落ちこぼれの男女生徒二人をそろって東大に合格させるためにどのようなノウハウが出てくるのかというところが毎回の見所で、今度、テレビドラマ化されるらしいです。 

その今週号で、落ちこぼれ生徒の矢島君から出てきた言葉が冒頭の「人の性格は変えられなくても、考え方は変えることができる」という言葉です。

まず、生徒たちは今の心理状態を知るためにちょっとした心理テストとして半分の水が入ったコップの絵とその横に「コップの中の水は(       )」と書かれた紙を渡され、その中に好きな言葉を書き込むように言われます。 じつは、これが彼らがポジティブな志向を持っている人か、ネガティブな志向をもっているかを判断する材料になっています。

ポジティブ志向の人は「コップの中の水はまだ半分ある」、ネガティブ志向の人は「コップの中の水はもう半分しかありません」、客観的な判断ができるひとは「コップの中の水は半分です」と書くところでしょう。

ここで一人が「コップの中の水はもう半分しかない」と書いた人に向かって「そんなネガティブな考え方じゃだめだよね」というようなことを言います(うろ覚え)。 それに対して矢島君が「ネガティブかポジティブかは個人の性格だから人からとやかく言われることじゃない」と言った人に対して怒ります。 

ここが重要なところなんですが、では 「ほんとうに個人の性格だから問題ないことなのかどうか」ちゃんと考えてみようということになります。 この考えて自分で結論を出すことが肝心なのです。

きっと矢島君も「まだ」と書いたのでしょう。 だけどそのことに対して、考えた結果、「人の性格は変えられなくても、考え方は変えることができる」というポジティブな結論を自ら導きだしたのです。 どうして、そのような結論が出たかというと彼は自分が東大に合格するという目的がはっきり見えていたからです。

結果として「コップの中の水はまだ半分」というポジティブな考えにチェンジすることができたというわけです。

つまり目的に対して、真剣に考えてみること、そして姿勢をつねにポジティブに持っていくことが重要だということです。

さて最初の方の私が出した質問で今のあなたは普通の状態の時に比べたら数字で表すとどれくらいでしょうか?