MP3Tunes Locker

簡単に言えば自分の持っている音楽ファイルをWEBサーバー上に置くことによって、どこでもいつでも聞けるようにするサービスってことです。

自分のPCのハードディスクの中にある音楽を他のところで聴く方法の簡単な概要をこのブログのエントリーで以前に書いたのだけど、その方法は自分でストリーミングサーバーをたてて外部からiTunesをリモートコントロールして聴くというめんどくさいやりかたでした。だけど、もうそんなことしなくて済むよということになったってことですね。

説明はEngadget JapaneseやIT mediaに詳しく載ってるのでそちらを参照してもらうとして、このサービスが持っている意味を自分なりに解釈してみましょう。

iTunes Music Storeがやっている音楽の「ファイルによる配信」ってのは、ローカルのPCやデバイスに大量に複製を撒き散らかしていて、とってもスマートとは言えない。　
言ってみればモノ（CD　レコード）の大量生産から「音楽ファイル」の大量複製へと移行しただけであって、生産・流通段階での資源の集中化、効率化は成功したとは言っても、リスナー、消費者レベルでは、たとえ著作権の保護機能がついていたとしても大量の「音楽ファイル」の複製が存在するわけである。　

当然、これは消費者の「所有願望」にもとづき、その所有対象がCDから音楽ファイルへと変わり、その所有欲を満たすために、「ファイルの販売」というギミックが使われているだけとも言えるのだが。。

MP3Tunes Lockerがやっていることは、インターネット上のサーバーに資源を集中することによる「音楽データー」のオンデマンドなストリーミング配信を可能にするということであって、「音楽」が配信時に「ファイル」として無駄に複製されることはない（通常の使用ではという意味である）。　　当然、こちらの方がきたるべき未来を指向しているスマートなやりかたである。　

現在の段階ではiPodなどのポータブルデバイスに向けにはiTMSのやりかたが都合がいい、しかし携帯電話などで高速な回線が定額で使えるようになってきたらどうなるだろう？　そしてMP3Tunesのサイトに載ってるうたい文句の中で「Anytime Anywhere」に「Anyone」が加わったら？

12/3 追記）というようなことを書いておいたらEngadet Japnで次のような記事が
アップルからオンデマンドのビデオストリーミングサービス？