Preloadr-Flickrにアップした写真をオンラインで編集

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WEBへ写真をアップできるサイトというのはいろいろあります。 先日もGooglePicasa Web Albumを出したのですが、本質的にそれとFlickrが違うのはFlickrというサイトが写真というものを核にしたSocial Networkだということです。 



その違いを簡単に説明しておくと、FlickrでのSocial NetworkのShareの方法は、大きくわけて三つの形態に分かれます。 ひとつが『友人との共有』、『テーマによる共有』、最後が『タグによるFolksonomyな共有』です。



『友人との共有』というのは友達・知人やFlickr上で気に入った人物などとお互いに写真をみせあえるということです。 人によって見せたり見せなかったりなどということができます。

『テーマによる共有』とはテーマを定めたグループを作って、そこに写真を投稿できるということで、意図的な分類による共有と言えるものです。

『タグによるFolksonomyな共有』とは、個人の主観的なタグによる意味づけを全体を通してみた場合に、そのタグの意味づけが全体から見たタグの意味づけの傾向に収まってくることにより分類できるという流動的であり全体的な共有です。



プライベートとパブリックは対極にあって二者択一の概念ではない。 その間に幾多の段階があり、どこまでをパブリックに共有できるのか、ここからはプライベートでゆずれない部分があるという問題です。 SMの傾向に例えると、人ってのはSかMのどちらかの性癖だけしか持っていないのではなく、誰でもS傾向とM傾向の両方の趣向を持っていて、そのどちらかが多いからMなんだよ、Sなんだよと言われるのをイメージするとわかりやすいかもしれません。 Flickrとはプライベートとパブリックとの間を上の三つの方法でわけているのです。



過去にも写真をアップできるサイトはたくさんありましたが、そのどれもが個人のアルバムを、全員もしくは特定の人に見せるためにWEB ALBUMを作成するということでしか、その目的は考えられていませんでした。 いわばプライベートの延長なだけのサービスだったわけです。Picasa Web Albumがイマイチだなというのは、Picasaも従来のWeb Albumの延長線上にしか存在しないからです。 個人的にはGooglePicasa Web Albumで目指すところはわかるのですが、最終的な目標はYahoo!とかなり違ってきているというのはかなりはっきりと判ってきました。(ここのあたりはまた後日だなぁ) 



ただ、日本でも世界でもFlickrライクなサービスもないことはないし、技術的なところやできることを比較するとFlickrよりひょっとしたらいいんじゃないかというサービスもあったりするのですが、Flickrがそれ以上に優るところはAPIを公開することによってFlickrを補助するために作られた多数のソフトウェアやサービスが存在することです。そしてそれを評価する多数のユーザーがいるということです。 多数のユーザーがこうして新しく出てくるツールやサービスにいろいろな意見を加えながら、どんどん進化していき、さらによりよいサービスとなっていく。 はてな近藤社長が日本を出ると決意したのもやはりパイの大きさからみて、さらなるイノベーションを起こすには日本という国のユーザーだけでは小さすぎると思ったからなんじゃないでしょうかね。



と、かなり前置きが長く脱線気味ですが、Preladr.comは以前、紹介したALPSLAB PhotoのようにFlickr APIを利用してFlickrに既にアップロードしてある画像にオンラインで編集をすることができるサービスです。 本格的にいろいろやるにはローカルで編集したほうがよいのだろうけど、ちょこっとした画像の補正作業などはこれでできてしまうので便利だと思います。


アップロードした後に見てみてもうちょっと明るくしといたほうが良かったなとか、ちょこっと傾いてるから直したいなとか、そういのが細かいことが手軽に直せます。 Flickrをやってるなら知っておくと便利ではないでしょうか。


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