冬の旅--後記

正月3日目の帰りのフェリーの中でこの文章を書いている。

帰京のマリンエキスプレスはフェニックスエキスプレス号という船で、
来るときに乗ったパシフィックエキスプレス号とまったく同じ造りのようだ。 昨晩は夕食バイキングの後、わりと早く寝てしまったのだが、
C寝台が暑くて寝つきが悪く、夜中に目が覚めてしまった。 太平洋の夜中の星空はすごくきれいで、
月明かりが海上を照らすさまは神秘的だった。

帰りの船旅も天気に恵まれ、海上も波がほとんどなく、まったく揺れるようなことはなく快適だった。 富士山が見えてきて、
石廊崎を通り過ぎ、右に伊豆半島、左に伊豆七島を眺めながら相模湾沖を航海していると、そろそろ携帯の電波が届きはじめた。

この旅もあと3時間ほどで終わりである。 天気に恵まれ新年から幸先のよい旅であった。 鹿児島で興味を持ったこと、
島津藩の歴史と西郷隆盛の関係。 これを追っていくと今年一年の目標に対して大きなヒントになるだろう。
 歴史というのは知らないとだめだね。きっとこれが旅の一番大きな収穫なのかもしれない。

さて、明日からまた仕事だ。 今年は自分のために忙しくなる。 気合を入れていこう。
(了)