識字能力の低い人

Jakob Nielsen博士のAlertboxより
http://www.usability.gr.jp/alertbox/20050314.html

『識字能力の低いユーザは一語一語に注力し、一行一行をゆっくりと目で追って行く。言い換えれば、一行ずつ“やっとの思いで”読むのだ。このような読み方では、視野が自ずと狭く限定され、今まさに読んでいる文字列以外は目に入らない。 』

先の紹介サイトでは そういったユーザーを対象にwebのユーザビリティを向上させるにはどうすべきかということが書いてあるが、個人的な立場としてマネージメント的な問題として考えると、会社などの教育指導の分野などでも、こうした『識字能力の低い人』がいることによって、全体の効率を下げるというところにある

実はこれは、人にPCを教えているときによくわかる。 例えばメニューのどこそこを押してと言ったときに、一生懸命画面中を一字一字読んでるわりには、どこにそれがあるのかわからなかったりする。 逆に能力の高い人は一瞬でそれがどこにあるかわかる。 こうなってくると集団で同じようなことをやっていても『識字能力の低い人』というのは集団についていけないし、教える方も時間がかかり嫌気がさしてくる。 もっとまずいところにいくと『トロいやつは相手にしてられないよ』という風にコミュニケーションの問題にまで発展することである。
 
生まれつきの能力だと本人は思っていて、しかたがないことだとあきらめているようだが、実は『識字能力』をアップする方法というのは、いろいろあって、例えばトニープァンの『頭がよくなる本』の中に書かれている方法だと、本を読むときに指で読むところを指差しながら読んでいくという方法である。ラインにそって読んでいくことにより自然とリズミカルに読めるようになってくる。 また漫画を読むのも役に立つ。 文字をパターンとして捉えて同時にいくつかの文章の内容を捉えていく練習となる。 慣れている人では漫画などは見開き0.5秒くらいで読めるのである。

例えば普通の対人関係においてはそれは許されるようなことでも、業務として進展をはばかるようなことは認めれらない。 問題は『トロいやつ』がどうしてトロいのか、それをどうしたら改善できるのかを周りにいる人たちが理解してないことにある。 そうすると、そこはマネージャーが本人に対して自覚して改善するように勧告するしかないのだが、、結局は本人の努力の問題になってしまう。

ぶっちゃけ俺が面接をするときは最初から、それを見極めてから人をとるということになる。(職種 部署の内容にもよるが、、) (見極める方法は簡単である) つまるところ視野が狭い人なんかいらないよということになってしまうのである。