経理・会計の存在意義

何度も繰り返し言うようなのだけど、経営者の目的、ビジョンが、現場に浸透して同じ方向をちゃんと向いてるかということは組織運営に対して一番大切なことです。

なんの為に経理が存在するかというと、そうした目的、ビジョンから想定された営業の目標が、言葉だけではなくて数値的評価として、経営者サイドと営業サイドでマッチしているかどうかを客観的に判断するために存在するのです。

社長が言う売上目標は税込みで営業の目標は税抜きとか、在庫の算定基準が部署によってまちまちだったり、営業の売上が、付加価値等てんこもりの万歳売上だったりしてはいけないのです。

したがって、組織としてよくできている会社は、経営者、営業、経理のトライアングルが見事にかみ合っています。 
例えば売上という概念をそれぞれの立場で見た場合、経営的な視線からは、何がどこでどのように売れているかとい視線であり、営業としてはどこの会社に誰がどれくらい売ってるかであり、経理としては、それは現金売上なのか、売掛金なのか、税区分はどうなのかとそれぞれ見る視点が違いますが、売上全体の数字は必ず一致します。

あたり前と言えばあたり前のことですが、時にそれがねじまがっていることはよくあります。 営業の力が強くて業績アップのための、例外的な売上計上があったり。 社長サイドから本来営業売上ではないものも売上計上されていたり。

経営というこを考えた場合、ストレートに現場の評価が届くような体制つくりとして、経理サイドが全体に係わることは不可欠なことなのです。